おそらく台湾都市とは、大陸から海峡を渡った漢人たちが、台湾という先行する自然的・社会的な環境世界に分け入り、それを変形させながら、自身をもまた変形させていった、その過程で鍛えられた彼らの動的な生存システムの一部である。入植の営みがシステム化の段階を迎えるのが19世紀だとすれば、その書き変えによって産業化をはかったのが20世紀前半の日本植民地支配だった。建築史はこの当然のダイナミズムにいかに迫りうるか。
科学研究費補助金・基盤研究(B)「台湾都市史の再構築のための基盤的研究:都市の移植・土着化・産業化の視座から」(代表:青井哲人)2015.04〜2020.3
財団法人大林都市研究財団研究助成「20世紀初頭の台湾における内陸河港都市群の研究:「竹造都市」とその更新過程の復元」(代表:青井哲人)2014.4〜2015.3
科学研究費補助金・基盤研究(A)「アジアの都市住宅の類型に関する史的研究」(代表:高村雅彦)2011.4〜2014.3
科学研究費補助金・基盤研究(B)(海外学術調査)「日本植民地における在来住宅・住様式の「日本化」に関する研究:台湾漢人住宅を事例に」(代表:青井哲人)2009.4〜2013.3
明治大学科学技術研究所若手研究「日本植民地期における台湾漢人住宅の「日本化」に関する建築史的研究 -<総舗chongpho>の臨地調査と類型化作業を通して-」 (代表:青井哲人)2008.6〜2009.3
財団法人住宅総合研究財団助成研究「台湾漢人住居にみられる〈総舗 chong-pho〉に関する調査研究〜日本植民地期以降における〈眠床〉-〈和室〉の結合とその揺らぎ〜」(代表:青井哲人)2006.6〜2007.10
科学研究費補助金・若手研究(A)「日本植民地における在来都市空間の再編過程に関する研究:台湾の寺廟に着目して」(代表:青井哲人)2004.4〜2006.3
財団法人大林都市研究財団研究助成「植民都市建設における先行都市の空間的・社会的・文化的再編過程に関する研究〜日本植民地下の台湾・彰化地方を事例に〜」(代表:青井哲人)2004.4〜2005.3
財団法人交流協会日台交流センター歴史研究者交流事業「清末期彰化県城の都市空間形態に関する復元的研究」(代表:青井哲人)2003.8~2004.1
青井研究室の濁水渓流域調査
・2017年度 台湾調査(二林・西螺)
・2015年度 台湾調査(渓州)
・2014年度 台湾調査(沙仔崙)